
粛々と裸の撮影に携わって気が付けば15年…
撮影全般担当のカメラマン1号です。
第3回の今回はスカパー!アダルト放送大賞2015の撮影後記です。
カメラマン1号、特射二課にお世話になる前は写真撮影の仕事をしておりました(今も写真撮影してますが)
その中に舞台写真の仕事もありまして、スカパー!アダルト放送大賞も舞台上の出来事を客席から撮るという点では同じで御座います。
さあ、あらかじめ決められた撮影場所に陣取って準備です。
ちなみに当日の撮影場所の優先順位は、一番はもちろんスカパー!さんの生放送カメラ、
ついでオフィシャルカメラマン(私)、そして取材カメラマン…という順番です。
基本、客席の最後方から舞台に対してセンターの位置がベストなのですが、今回は客席の真ん中…
立ち上がったら後方の生放送カメラの邪魔になってしまいます。
与えられたスペースは客席1つ。ここに小型のビデオ用三脚をひっそりと立て、中心のエレベーターを引き上げます。
うむ…実に狭い… :cry:
客席にすっぽり座るとファインダーが見えません!
そこで会社の小道具部屋から拝借した座布団の登場でございます!
これで体高をかさ上げし、ストレスなくファインダーが覗けます。
女優さんの愛液や潮を吸い込んだ座布団に座って、アダルト大賞を撮影する自分…
感慨深いものがあります。
備え付けたカメラセット一式をメイン撮影用にし、もう1台は手持ちで会場全体の写真を撮ります。
舞台上の光量も申し分なしでございます。動画撮影の場合はこのままで何の問題もないのですが、写真の場合となると、やはりストロボを使用したいところです。コントラストの強い舞台照明は複数人写した時に誰か一人少しうつむいたりすると顔が暗くなってしまいます。また演出上で暗い照明の場面があったりした場合も、ストロボが有効になります。
ストロボをどのくらいの光量で当てるか、どのモード(TTL、マニュアルなど)で当てるか、カメラマンや現場によって変わりますが、今回はマニュアルで撮影しました。
※メインカメラにはニコンのSB-24(20年前の代物)!シンクロコードで繋いでマニュアル発光で使用しました。
【現場照明に合わせたストロボの調整】
手順(1)舞台上の基本の明るさをチェック
ISO800、シャッタースピード1/250、F8と1/2と出ました。
手順(2)ストロボ単独の光量で舞台上の明るさのF値を下回る値に設定
舞台が暗い状態で撮影場所からストロボを発光しISO800、ストロボ光量マニュアル1/4でF8。この数値を適用します。
この数値の組み合わせだと、写真全体の雰囲気(明るさ)は舞台上の照明で決まり、うつむいたりして暗くなった場所は、ストロボ光で影を弱めてくれます。さらに、舞台が演出で暗くなった場合、この時のストロボ単独のF値(F8)にあわせれば適正で撮影出来ます(舞台上の雰囲気は無くなってしまいますが)
ここで少し戻りますが、何故ニコンのストロボなのか?それはニコン用の外部バッテリーしか持ってなかったからです…
大量に撮影しますので、外付けバッテリーはこの手の記録用撮影には必須です。
イベント参加のお客さんは
くれぐれも撮影OKの時だけ撮影してください!!!
お客さんのストロボが同調してNGカット連発になってしまいます :cry:
最後は集合写真。ここで大事なのは全員が目を開けてくれるかです。
そのためには…
とにかくデカイ声を出す!!!
デカイ声で撮るタイミングを叫びます!
使用機材:
カメラ(1)セット
キヤノンEOS5DMark III、レンズEF70-200mm F4L IS USM、ストロボNikon SB-24スピードライト(+アンバーフィルター)+外付けバッテリー、三脚・雲台Manfrotto503HDV(ビデオ用)
カメラ(2)セット
キャノンEOS5DMark III、レンズEF24-70mm F2.8L USM、ストロボCanonスピードライト600EX-RT(+アンバーフィルター)
本年ももちろんあります!
スカパー!アダルト放送大賞2016
カメラマンでお呼び頂けましたらいい写真が撮影出来るように頑張りたいと存じます。